不動産投資の基礎

・損しないための地震保険の知識

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大阪北部地震被害はありませんか?

皆様この度の大阪北部地震の被害いかがでしょうか?
地震の被害は今見えている部分だけではなく、見えないところにも出ているかもしれません。お体に問題がなくても大切な資産に被害が出ていないかチェックして、被害があれば保険などで少しでも、被害が減ればと思いまして、今回の記事をアップします。

 

地震保険の特徴

最初に、地震保険の特徴をいくつか挙げてみましょう。

① 単独で加入できず、必ず火災保険とセットで契約する(中途付帯可)
② 補償額は火災保険の最大50%で設定
③ 建物の構造(耐地震への強さ)と所在地(その土地のリスク)で保険料が決まる
④ 政府が再保険を引き受けている

地震保険にとりあえず、入るという方もいますし、絶対入らないという方もいます。
入らない方の意見としては、保険料負担と契約する保険金額のバランスが原因の一つでしょう。
東京都や神奈川県、静岡県は全国で最も地震保険料率が高く、この地域だと特に木造(H構造)の地震保険料が一番高くなります。
契約できる補償(保険金額)が、主契約である火災保険の最大で50%であるにも関わらず、地震保険をセットすると、地域と構造によっては保険料が倍近いこともあります。

地震保険における勘違い

ところで、この保証ですが、実際に期待できるのはどの程度でしょうか?
良く勘違いされるのですが、普通の保険とは違い、火災保険や地震保険は実際の被害の修復額ではなく、新価、時価の考え方にはよりますが、その決められた価格に対して、何%という金額で支給されます。
その金額は下記のように決定されます。

損害区分 全損(100%)
・建築時価の50%以上の損害
損害区分 大半損(60%)
・建築時価の40%以上50%未満の損害
損害区分 小半損(30%)
・建築時価の20%以上40%未満の損害
損害区分 一部損(5%)
・建築時価の3%以上20%未満の損害

根元からの倒壊のように、建物の基礎部分が壊れれば、全損、大半損もあり得ますが、新耐震基準で建てられた鉄骨、RCの建物での大破損というのはどれくらいで考えらるでしょうか?

地震コンサルタントの方と何度かお話したことがあるのですが、申請を通すのが仕事の彼をもって一部損はよく出るが、小破損以上は殆ど期待できないという意見でした。

このことを踏まえたうえで、新築や、中古でも新耐震の重量鉄骨やRCの建物を取得した際、孫子大家は地震保険に入らないこともあります。

逆に考えると、構造体が同じ古い重量鉄骨や、木造であれば新価の地震保険を多めにかけることで、地震の際保険金額に対して有利な補償が受けられることも期待できます。

支払われた保険料の税金

ここも勘違いが多いポイントですが、地震保険によって支給されたお金ですが、個人の物件に対して出た保険料は非課税です。
しかしながら、法人で持っている物件に対して地震保険が支払われた場合ですが、こちらに対しては残念ながら課税対象となります。
このポイントから、法人で持っている物件よりも、個人で持っている物件に対して手厚く地震保険を掛けるというのは一つのポイント考えられます。

まぁでも↓ こんな物件を買ったときは必ず大きめの金額で入ってくださいね(笑)
・物件再生 アパート 全ての部屋に入れない!? In名古屋 2018年

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