新築で失敗、原因の考察
現在4/10日、関東の某所で行っている新築建築がかなり遅れており、最終的に4/20日頃引き渡しとなりそうです。
こうなってしまったポイントですが、皆さんの参考になればと思い、恥ずかしながら、共有します。
埼大の理由は建物の解体を依頼していた業者が施工日の2日前に突然連絡が取れなくなってしまったため、工事が止まってしまったためです。
その後、理由が分かったのですが、実は施工2日前に、外国人不法就労させていたことで、その解体業者が捕まってしまったのです・・・。
そうして、他の業者の選定までに3週間ほどかかったのですが、そのまま他の工事が3週間伸びたわけではなく、その次の杭を打つ業者などの予定についても、他の工事を待った影響などもあり更に遅れてしまい、上棟の時点で想定の期間よりも1.5カ月も工期が押すこととなってしまいました。
その後他の工事も押すことになってしまい、全体のスケジュールが狂う中で、最終工程に入っていきますが、既にスケジュールが遅れてしまって
いる中で、現場監督も頑張ってくれたのですが、どうしても針を縫うようなスケジューリングの中、大工さんがインフルエンザに罹ってしまいました。
通常であればスケジュールの中に、遊びの日程などがあり、多少はそこで帳尻を合わせるのでしょうが、それがないために、いくつかの業者が同時期に入ってしまって、作業ができないなどが発生したようです。
こうなってしまうと、作業の方のモチベーションも下がりますし、コストや時間も無駄になってしまいます。
結果として、一度施工した壁紙の上に、位置をきちんとチェックすることなく、戸棚をつけてしまって、再度やり直しになってしまったり、壁紙の施工日に、エアコン業者が来てしまって、両者の作業ができなかったり・・・
関わった業者さんそれぞれは、一所懸命やっていただけたのですが、誰が悪いという事もなく、工事が遅くなってしまいました。
先日line@でお送りしたように、仕上がりが甘いところが非常に多く、これは最終チェックで直してはいけるものの、残念ながら繁忙期を逃してしまっています。
ここから、考えるべきことは、何だったでしょうか?
私はどう動くべきだったのでしょうか?
孫子の兵法を使って失敗から学ぶ
私は、この経験を通して何をすべきであったか考えてみましょう。
孫子兵法 謀攻編
『軍隊を運用する時の原理原則として、自軍が敵の10倍の戦力であれば、敵を包囲すべきである。
5倍の戦力であれば、敵軍を攻撃せよ。敵の2倍の戦力であれば、相手を分断すべきである。
自軍と敵軍の兵力が互角であれば必死に戦うが、自軍の兵力の方が少なければ、退却する。
敵の兵力にまったく及ばないようであれば、敵との衝突を回避しなければならない。』
つまり、【勝てる要素が多いなら戦え、不利なら逃げろ】 という事です。
今回のケースでいうと、
【繁忙期に建築が間に合う可能性が高い = 有利に戦える = 戦う】
【繁忙期に間に合わない可能性が高い = 不利な戦い = 戦わない】
という事です。
今回は、解体業者の逮捕という、私にはどうしようもない事故が原因ですが、この時の私の頭には、【何とか早く作ること=頑張って戦う】
事しかありませんでした。
しかし孫子の兵法に従うと、【繁忙期に間に合わない可能性が高い = 建築しない】
今回のケースではすでに土地を買ってしまっているので、【建築しない ではなく、 建築を遅らす】 という検討は出来たのではないでしょうか?
であれば、解体業者の逮捕が発覚した時点で、銀行に連絡をして、2期以降の融資を遅らせて、建築時期を思い切って10月以降にずらせば、
翌年の繁忙期に余裕をもって工期をずらすことができたわけですし、そのケースであれば土地代以外は金利も払わなくてよかったわけなので、
冷静になって考えると、こちらが取るべき選択肢だったように思えます。
戦略 > 戦術 > 戦闘
といつも、皆さんにお伝えしているのにお恥ずかしい限りですが、自分の事となるとどうしても視野狭窄になってこういった失敗をしてしまう事もありますね。
皆様も、投資において視座を高く持って、最大利益を上げていただければと思います。
今後とも切磋琢磨頑張っていきましょう!
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・近隣クレームと向き合う、新築でもクレーム(笑)
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